1. HOME
  2. 食の仕事の基礎知識 活動のコツ
  3. 保育園の調理補助ってパートでできる?実態や家庭と両立しやすい理由を解説

保育園の調理補助ってパートでできる?実態や家庭と両立しやすい理由を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
保育園の調理補助ってパートでできる?実態や家庭と両立しやすい理由を解説

「子育てが落ち着いてきたから仕事を始めよう」と考えている方におすすめしたいのが、保育園の調理補助です。調理補助は未経験や資格が不問の求人が多く、子育てを経て仕事復帰を目指したい女性に人気があります。 そこで今回は、調理補助の仕事内容を詳しく紹介します。保育園の調理補助ならではの実態のほか、未経験やパートで働きやすい理由も解説。仕事復帰の選択肢として、調理補助の仕事を検討してみてはいかがでしょう。

保育園の調理補助とはどんな仕事?

保育園で調理補助として働く場合、どのような仕事内容があるのでしょうか? 基本的には、以下の業務を担当することになります。 ・調理師のサポート ・食材の下ごしらえ ・食器・調理器具の準備 ・簡単な盛り付け ・配膳・下膳 ・片付け・ゴミ捨て ・調理室・水まわりの清掃 など 保育園での調理補助では、食材の下ごしらえから業務スタート。調理をサポートし、できあがった食事を盛り付けて配膳の準備をします。園児が給食を食べたら、食器を洗浄。午後におやつの提供があるので、給食の片付けが済み次第おやつを調理します。おやつの食器と調理道具の洗浄・消毒が完了し、翌日の打ち合わせをしたら1日の業務は終了です。 職場によって業務内容が異なることもありますが、一般的には上記のような流れになっています。以下では、保育園の調理補助ならではの仕事内容を深掘りしていきます。

給食・おやつづくり

保育園で調理補助として働く場合、給食の調理サポートが代表的な業務となります。ただし、単に食事を作ればいいというわけではありません。子どもたちが食べやすいよう、食材の大きさや硬さに配慮して調理する必要があります。乳幼児のために離乳食を作るケースもあるでしょう。アレルギーがある子どもの食事には、アレルゲンとなる食材が混入しないよう細心の注意が必要です。また、保育園では、給食だけでは足りない栄養を補給する目的でおやつを提供しているため、おやつの調理補助も行います。 献立は基本的に栄養士が作成しますが、調理補助スタッフがメニューの考案に携わることもあります。子どもの年齢・発達段階・アレルギーの有無などに応じた対応が求められる点が、保育園ならではの特徴でしょう。

食育の実施

食を営む力の育成を目的に、食育の時間を設けている保育園もあります。食育の目標として、厚生労働省では以下の5つを掲げています。 ・お腹が空くリズムが持てる ・食べたいものや好きなものが増える ・一緒に食事をしたい人ができる ・食事の準備や調理にかかわる ・食べものを話題にできる 保育園で取り組まれている具体的な食育活動には、おやつづくりや野菜の栽培、食事マナーのレクチャーなどが挙げられます。なかには、世界の料理や旬の食材をパネルで掲示して紹介する園もあります。子どもたちが食事に興味を持つきっかけづくりとして、調理補助員が食育活動をサポートするケースもあるようです。

食事の配膳・後片付け

園によっては、食事の配膳や下膳を調理補助が担当することもあります。給食を提供するときに子どもたちの笑顔や成長に直接触れることができるので、仕事のやりがいを感じられるでしょう。 後片付けは単調に感じるかもしれませんが、食の安全を守るために欠かせない作業です。調理室の掃除や、食器・調理道具の消毒も重要な仕事の一部と言えます。 なお、延長保育の時間に補食を提供している保育園に務める場合、1日のうちに何回か調理や配膳下膳、後片付けの作業を繰り返します。

未経験でも調理補助にチャレンジしやすい理由

調理補助は、未経験でも始めやすい仕事とされています。採用にあたり社会人経験やブランク、調理師免許の有無などを問われることがめったにないからです。実際に保育園の調理補助の求人を確認すると、未経験可としている募集が多くなっています。 保育園では給食やおやつの提供時間が決まっているため、「効率の良さ」が求められます。普段から料理をしている方であれば準備から調理、片付けまでの段取りが身についているので、業種自体は未経験でも対応しやすいでしょう。 以下では、未経験やパートでも調理補助にチャレンジしやすい理由をさらに掘り下げていきます。

稼働する時間が限られている

調理補助の求人は「1日4時間から」「週3日から」「9:00から14:30まで」といったように稼働時間が限られているケースが少なくありません。基本的に時間外労働もほとんどないため、ブランクがある方や、仕事と家庭の両立を目指している方も働きやすいでしょう。 また、パートやアルバイトの雇用形態で募集していることが多く「正社員ではなくパートで働きたい」という要望にもマッチします。

ハードルがそこまで高くない

前述のように、調理補助の業務は、食事の下ごしらえや調理室の環境整備、配膳・下膳がメインです。そのため、特別な資格やスキル、経験がなくても仕事を始めるハードルは低いと言えるでしょう。 また、補助という立場であっても調理に関する知識を深められ、経験を積むことができます。一定の実務経験を積むと調理師免許の受験資格が得られるので、次のステップへの足がかりにもなる点も魅力です。

研修制度がある場合も

保育園の業務では、子どもたちが安心・安全に食事ができるよう、衛生面の知識を持つことも必須です。 とはいえ「衛生面の知識に自信がない」といった場合も、不安に思う必要はありません。園によって衛生マニュアルが作成されており、調理器具の使い分けや温度管理のルールなどを教えてもらえるからです。特に気温・湿度が高くなる時期は、繰り返し研修を実施しているケースが多々あります。 調理補助の求人のなかには「研修あり」とアピールしているものもあるので、安心してチャレンジできるでしょう。

保育園の調理補助を始めて社会で輝く自分を目指そう

育児がひと段落して「また仕事で活躍したい」と思っても、「ブランクがある」「職務経験がない」などの理由で、不安に思うこともあるでしょう。保育園における調理補助の仕事は、特別な資格がなくてもチャレンジ可能です。また、家事スキルが活かせるだけでなく、保育園で提供したメニューを自身の料理レパートリーに加えられる点もメリットと言えるでしょう。稼働時間も限られているので、家庭と両立しながら働きたい人にとって好条件がそろっています。仕事復帰の第一歩として、調理補助の仕事を始めてみませんか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP