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給食調理ってどんな仕事?心のあたたまった給食現場のエピソードをあつめてみた。

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給食調理ってどんな仕事?心のあたたまった給食現場のエピソードをあつめてみた。

「給食のおばちゃん」って、ちょっと懐かしくて親しみのある響きですよね。でも実際には、調理補助をはじめとした給食調理スタッフは、子どもたちの健康と笑顔を支えるとても大切な存在。保育園や幼稚園、小学校などの現場で、未経験からスタートした人でもやりがいを感じられる仕事なんです。
今回は、面接でよく聞かれる「どんな仕事をしているの?」「やりがいは?」という疑問に応えるべく、現場で働くスタッフたちの心あたたまるエピソードを集めてみました。毎日元気に「おいしかった!」と言ってくれる子どもたちの声に支えられながら、日々奮闘する調理スタッフたちのリアルな声をお届けします。

①給食が嫌いだった園児の笑顔に涙がポロリ

ある日、保育園で給食を食べる園児の様子を見に行ったときのこと。いつもかぼちゃが苦手で、給食の時間になると机に顔を伏せていた子が、「かぼちゃ苦手だったけど、全部食べたよ!」と嬉しそうに話しかけてくれました。実はその日のメニューは、かぼちゃのそぼろ煮。苦手な子も多い食材ですが、甘めの味付けにしたことで食べやすくなり、思いがけない成功に。自分が作った料理で、子どもの味覚が少しでも前向きに変わったことが本当に嬉しくて、思わず泣きそうになりました。

②献立に自信がついた「ひっつみ汁」の反響

ある小学校で出した「ひっつみ汁」が、先生や生徒から大好評だった日のこと。ひっつみを寝かせてモチモチ食感に仕上げ、地元の食材をふんだんに使って丁寧に仕上げました。後日、先生から「家でも作ってみました!」という声をいただいたり、児童が「また出してね!」とリクエストしてくれたりと、手間をかけた甲斐があったと感じた瞬間です。調理スタッフとして、味や食感に向き合った努力が認められるのは何よりのご褒美です。

③まめご飯に涙の完食…頑張った園児の成長を感じた日

その日のメニューは“まめご飯”。いつも好き嫌いが多く、豆が苦手な園児が泣きながらも一生懸命食べていた姿が忘れられません。ある日、泣きながら箸を動かしていた子がいました。周囲の友達が励ますなか、時間をかけて少しずつ食べきったとき、「全部食べられた!」と達成感いっぱいの表情を見せてくれました。その姿に胸が熱くなり、私たちの仕事は食べる喜びだけでなく、自己成長の場も提供しているんだと改めて実感。食を通して得られる小さな成功体験が、子どもたちの心を育てるんだと思いました。

④アレルギーの壁を越えて

以前、特定の食材にアレルギーがあった園児が、給食をいつも特別メニューで食べていました。ある日、保護者から「アレルギーが治って、みんなと同じものが食べられるようになりました」と報告を受けたとき、言葉にならないほど嬉しかったです。配慮と工夫を重ねてきた日々が、その子の「みんなと一緒に食べたい」という思いを支えていたと感じました。「これ、ずっと食べてみたかったの!」という言葉に胸がいっぱいになり、食の楽しさを改めて実感しました。食事は「一緒に食べること」にも大きな意味があるのだと深く心に残った瞬間です。

⑤おかわりまでありがとう!給食を返しに来てくれた子どもたち

給食を食べ終わった後、「ごちそうさまでしたー!」とお盆を持って返しに来た園児たちの中に、ニコニコしながら「今日の給食おいしかった!」と言ってくれた子がいました。調理室は見えない場所にありますが、子どもたちの言葉が直接届くこの瞬間が、一番のやりがいを感じる時間です。

⑥給食で初めて食べた!家庭では食べなかった食材への挑戦

ある日、保護者の方から「うちの子、家では野菜を全然食べないのに、園では食べるんですね」と言われ驚きました。その日のメニューは、苦手な野菜を食べやすく工夫したスープ。園での食体験が、子どもたちにとって良い刺激になっていると知り、やりがいを強く感じました。

⑦プリンは手作りだった!?驚きと感動の給食体験

小学校の給食で出されたプリンがすごく美味しかったという話を、卒業生から聞いたことがあります。「あれ、既製品じゃなかったんだ!」と驚かれ、実は全部手作りだったことを伝えるととても喜ばれました。手間をかけた分、子どもたちの記憶に残っていたことが嬉しかったです。

⑧給食ランキングで意外なおやつが1位に!子どもたちのリアルな声

給食の人気メニューを投票で決めたら、意外にもおからクッキーが上位にランクイン!「体にいいおやつだよ」と話したことを覚えてくれていたようで、子どもたちの成長と食育の成果を感じる瞬間でした。大人が思う“人気”と、子どもたちが感じる“おいしさ”の違いも面白い発見でした。

⑨苦手なメニューも頑張って食べる!園児の前向きな姿勢に感動

「この野菜、あんまり好きじゃないけど頑張って食べる!」と宣言してくれた園児がいました。毎日の献立は、栄養バランスだけでなく、子どもたちが少しずつ苦手を克服できるように考えています。その努力が伝わっていることが何より嬉しく、調理を続ける励みになります。

⑩レシピを教えて!家庭に広がる給食の味

ある日のメニューで出した煮物に、「家でも作ってみたい」と保護者の方からレシピを尋ねられたことがありました。給食が家庭にも影響を与えていると感じた瞬間です。調理現場の工夫が家庭の食卓にも届いていると思うと、ますますやりがいを感じます。

⑪“今日の給食なに?”と聞いてくる園児たちにほっこり

毎朝、調理室の前を通る園児たちが「今日の給食なにー?」と聞いてくれるのが日課です。嬉しそうに献立を聞いて、当てっこしたり、好きなメニューの日には小躍りしている姿を見ていると、この仕事がどれだけ子どもたちの生活に関わっているのかを実感します。

⑫10年以上愛されるレギュラーメニューの誕生秘話

以前、苦労して試作を重ねたメニューが、今では10年以上も続くレギュラーメニューに!最初は反応が不安でしたが、「このおかず、いつも楽しみにしてるよ」と言われたときの喜びは今でも忘れられません。地味な一皿でも、長く愛される味になるのだと実感した経験でした。

⑬「今日の給食、ママよりおいしい!」と無邪気な笑顔

給食を食べ終えた園児が、「今日のハンバーグ、ママよりおいしい!」と笑顔で話しかけてくれたんです。お母さんには申し訳ないけれど(笑)、その言葉が本当に嬉しくて。普段あまりしゃべらない子だったので、なおさら印象に残りました。味だけじゃなく、安心して食べられるような丁寧な調理や、見た目にもこだわった工夫が伝わったのかなと思います。日々の小さな積み重ねが、子どもたちの心に届いていると実感しました。

⑭イベントメニューの準備に奮闘、でも子どもたちの笑顔で報われた

クリスマス会やひなまつり、運動会などのイベントは、給食でも特別なメニューを出すことが多く準備が大変。でも、飾り切りや彩り、形にこだわったおかずに目を輝かせてくれる子どもたちの反応を見ると、一気に疲れが吹き飛びます。「わあ、可愛い!」「食べるのがもったいない!」なんて声も。味だけでなく、見た目からも食への興味を持ってもらえるよう心がけています。調理スタッフの創意工夫が生きる場面のひとつです。

⑮野菜嫌いの克服メニュー、保護者から感謝の一言

ある日、園児の保護者から「家では全然野菜を食べなかったのに、保育園で出たメニューがきっかけで少しずつ食べるようになりました」と声をかけられたんです。その子が苦手だった野菜を使った煮物に、隠し味や食感の工夫をしていたメニューだったので、私たちの努力が報われたようで本当に嬉しかったです。毎日の食事の中で、子どもたちが少しずつ成長していく過程に関われること、それが給食調理のやりがいだと感じています。

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