給食会社が調理補助の志望動機の書き方を徹底解説！~例文で成功の秘訣をチェック~

調理補助の志望動機とは？基本的なポイント

調理補助として働くうえで押さえておきたいポイント、必要なスキルを解説します。

志望動機で伝えるべき要素

調理補助として働きたい理由や軸を明確にしたうえで、「なぜこの職場で働きたいのか」も考えて、しっかり志望動機に盛り込みましょう。調理補助として働く際に活かせる「マルチタスク能力」や「観察力」などの強み、自分が持っているスキルなども記載してください。「調理師になるためにスキルアップをしたい」など、調理の仕事に対して前向きな姿勢を見せるのもおすすめです。

調理補助に求められるスキルと適性？

調理補助は、調理師のように調理師免許が必要ありません。調理補助に向いているのは、「料理が好き」という気持ちが強い人です。そのような人は、調理に対しての情熱を活かせるうえ、調理スキルも磨けるでしょう。料理が好きなことのほか、「調理場全体を把握する観察力」「物事を並行して行う力」「正確な作業が可能」といった、調理をするうえで欠かせないスキルも重要です。

調理補助の仕事を理解して志望動機に活かす

志望動機を書くためには、調理補助がどんな仕事なのかを把握しておきましょう。ここでは、調理補助の具体的な仕事内容を紹介します。

調理補助の主な仕事内容

調理補助の主な仕事内容は次の5つです。

・調理場の消毒、掃除などの片付け
・調理器具や食器の洗浄、準備
・食材のカットや調味料の計量
・料理の盛り付け、配膳、下膳
・食材の在庫確認

調理の現場では、栄養士の決めたメニューやレシピにしたがって調理師が料理を作ります。調理補助は、その調理師の指示通りに作業をサポートすることになります。

調理師との違いを把握する

調理補助は、調理師のサポートをする役割を担っています。調理師とは異なり、実際に調理は行わないのが特徴です。調理補助には特別な資格が必要ないので、無資格や未経験でも挑戦しやすいと言えるでしょう。将来的に調理師になりたい場合は、調理補助として働くことで、スキルや経験を習得することも可能です。

志望動機に含めるべき重要な要素とは？

調理補助として働く際に必要な能力や、志望動機に書いておきたいポイントを押さえておきましょう。

自分の特性や経験をどう活かすか

調理補助には3つの能力が必要とされています。

1つ目は「細かい作業ができる力」です。調理補助は、調理以外の「食材のカット」「盛り付け」「調味料の軽量」をする仕事です。味付けや料理のクオリティを下げないためにも、細かい作業を正確にこなす能力が求められます。

2つ目は「観察力」。調理補助は調理師からの指示で仕事をするため、チームワークが大切です。調理師のタイミングに合わせて作業をするため、料理と調理師の両方をしっかり観察する力も必要になるでしょう。

3つ目は「マルチタスク能力」。調理補助がする仕事の種類は、かなり豊富です。料理を提供するまでの時間は限られているので、物事を並行して処理する能力が求められます。

3つの能力に関係する経験があれば、それを自分の強みとして「どう活かせるか」を書くと良いでしょう。

志望理由を明確にするためのポイント

調理補助の志望理由を明確にするには、「幼い頃から親と料理をするのが好きだった」「貴社のオムライスの美味しさをお客様に伝えたい」など、具体的なエピソードを振り返るのがおすすめです。

「どうしてほかの仕事ではいけないのか」「どうしてここで働きたいのか」を考えることで、自分の心を整理するきっかけにもなるでしょう。職場に関しての知識が少ない場合は、企業研究をしておくことも大切です。自分だけのエピソードは、面接の際にも志望理由として話せるので、事前に明らかにしておきましょう。

自分の強みをアピールする志望動機の作り方

ここでは、自分の特性をアピールできる志望動機の書き方を紹介します。調理補助として活かせる強みがあれば、それも志望動機に組み込んでいきましょう。

志望動機に反映させるべき強みとは？

「計画的に物事に対応可能」「正確な作業が得意」「臨機応変な行動ができる」など、調理以外の職場で培われてきた能力も、アピールポイントになります。調理補助の仕事と自分の強みを絡めて伝えることが大切です。

能力ももちろんですが、「料理が好き」「将来は調理師になりたい」という強い情熱もアピールポイントになります。自分の想いを志望動機にしっかり反映させましょう。

エピソードを使った具体的なアピール方法

調理関係の学校や職場で経験を積んでいる場合は、どんな環境で働いていたのか具体的に書きましょう。即戦力として働ける人であれば、自分の得意な仕事を併記しておくのがおすすめです。未経験者の場合は、仕事への取り組み方や努力する姿勢、体力などを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるような内容にしましょう。採用担当者も、面接の際に「職場で活躍しているイメージ」を持ちやすくなります。

給食会社が教える！志望動機の具体例と成功例

ここでは、志望動機の具体例を紹介します。実際に記載する際の参考にしてください。

成功する志望動機の例文①：迅速な対応力

私は、学生時代に4年間、レストランで調理のアルバイトをしたことがあります。当初は先輩スタッフの指示にしたがって調理をサポートすることを難しく感じていました。しかし、毎日作業するうちに、与えられた指示を的確に理解し、すぐに行動できる力を身に付けることができました。私は、調理補助として働くうえでこうした正確性とスピードは大切なことだと考えています。私の強みである迅速な対応力を活かしながら調理のお手伝いがしたいと思い、貴社の調理補助を志望しました。

成功する志望動機の例文②：基礎スキルを磨く意欲

私は、貴社の掲げる「〇△レストランの料理で、お客様もスタッフも笑顔に」という目標の一翼を担いたいと考え、志望しました。

小さい頃から調理師の母と料理をすることが大好きで、いつか母のように調理の仕事がしたいと考えていました。一旦は別の職業に就きましたが、自分の作った料理を笑顔で食べる家族を見ているうちに、調理の仕事がしたいと強く思うようになりました。

貴社の理念のようにスタッフやお客様に笑顔を届けながら、基礎的な調理スキルを磨き、将来的には調理師免許を取得することを目標にしています。

成功する志望動機の例文③：チームでの作業が得意

私はチームで行う作業に自信があります。学生時代はバレーボールに打ち込み、チームワークやメンバー間のコミュニケーションの大切さを学びました。調理補助は、管理栄養士や調理師の指示にしたがって共同作業をする仕事です。今まで培ってきたコミュニケーション能力を活かし、スタッフの方々と協力することで、たくさんのお客様に貴社の料理を届けたいと考えています。調理チームの雰囲気を作れるような人材になりたいと思い、貴社を志望しました。志望動機を書く際に書いてはいけないことも見てみましょう。

志望動機を書く際に気を付けるべき点

志望動機を書く際に書いてはいけないことも見てみましょう。

志望動機で避けるべきNG例

ありがちなのが、「企業の出している特定の料理が好き」という理由だけを書くことです。それだけでは、志望動機にはなりません。また、「給料が良い」「自宅から近い」など待遇に関しても触れない方が良いでしょう

・NG例.1
私が貴社のレストランを志望したのは、貴社のオムライスが大好きだからです。貴社のオムライスは、人気インフルエンサーやSNSの口コミにも取り上げられるほど大人気で、私も卵のトロトロ食感の虜です。私は、とても時給が良く、自宅から通いやすい貴社でオムライスを作りたいと考えております。

また、「スキルを磨きたい」という気持ちを書きながらも、採用する側にメリットが感じられないような書き方も避けましょう。受け身な姿勢は志望動機には書かないことをおすすめします。

・NG例.2
私は調理補助として働き、調理のスキルを高めたいと思って応募しました。貴社は、〇〇県の老舗旅館であり、有名なシェフのもとで修業した○○さんが在籍しております。私は、ぜひ〇〇さんから料理について学びたいと思っております。また、貴社では福利厚生・研修制度も他社と比べて整っているので、自分のスキルが磨けると思いました。入社後は、スキルを高めて調理補助として働きたいです。

志望動機を書く際の注意点

自分の強みや経歴を志望動機に入れたいばかりに、調理補助として関係のない強みを書いてしまうことは避けましょう。なぜ調理補助として働きたいのが明確にならないうえ、採用担当者が、「志望者が職場で活躍している姿」を想像できません。エピソードを盛り込む際は、「採用担当者だったら、どんなエピソードが心に響くか」を考慮するようにしましょう。

志望動機を明確にして調理補助として働く第一歩に

調理補助は、調理師とは異なり「調理師免許」が必要ない分、挑戦しやすい職種です。調理補助に求められる能力を確認し、志望動機の書き方や例文を知って、仕事復帰に向け一歩踏み出しましょう。