.png)
出産後の仕事復帰を考えたときに、パート勤務にするか正社員として復帰するか迷う人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、産後の職場復帰にあたって、パート勤務と正社員のどちらが良いか徹底的に解説します! 両方のメリットやデメリット・選択方法などを詳しく説明するので、復帰後に理想の生活が送れるよう、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
パート勤務のメリット
<育児と両立しやすい柔軟な働き方ができる>
パート勤務は時間の使い方に融通が利くケースが多いため、都合に合わせて働く時間を選べます。さらに規定の勤務条件と年収の限度額を満たせば、夫の扶養内で働くことが認められるため、収入によっては社会保険等が免除になることも。
プライベートな面では、子どもと離れる時間を設けることで精神的に安定する、仕事が家庭のストレス発散の場になるというメリットもあります。
<短時間勤務で心身の負担が軽減される>
時短勤務であれば時間に余裕が生まれ、家事や育児の比重が高まります。そうすると、家事や育児に注力でき、子どもと過ごす時間もしっかり取れるでしょう。
さらに、フルタイム勤務よりも帰宅時間が早いため、帰宅後も余裕を持って行動ができます。家事を済ませた後、子どもが寝るまでに一緒に遊ぶ時間も確保しやすいでしょう。
パート勤務のデメリット
<収入の不安定さと福利厚生の少なさ>
パート勤務の収入は時給や日給換算のため、安定しているとは言えません。パート勤務者がボーナスや退職金をもらえるケースが少ないのも事実です。福利厚生も正社員と比べて充実していないこともあるでしょう。一定の基準を満たさなければ取得の対象にならない福利厚生もあるため、正社員よりも条件は厳しいと考えられます。
また、社会保険料の負担を軽減できる範囲で働くと、世帯年収はなかなか増やせない点にも留意する必要があります。
<キャリアアップが難しい場合がある>
パート勤務だと仕事の成果が時給に反映されにくいケースもあります。さらに、企画や経営に関係するような責任の大きい仕事を任されず、やりがいを感じられないこともあるでしょう。
正社員勤務のメリット
<安定した収入と社会保障が確保できる>
給与や賞与に関しては、産前と変わらないケースがほとんどです。基本的にはこれまで通りの水準を保てます。さらに、ボーナスの支給や昇給・昇格もあり、パート勤務に比べて生涯賃金が多くなる可能性が高いです。
また、正社員に対しての福利厚生は充実している企業が多く、社会保険制度も整っていて安心して生活できます。
<キャリア形成のチャンスが広がる>
産休・育休で一度止まってしまったキャリアは、基本的にはそのまま継続できます。そのため、正社員であればキャリアへの影響は最小限に抑えられるでしょう。
さらに、責任のある仕事に挑戦でき、仕事が評価されれば昇給や昇格にもつながるため、やりがいを感じられます。また、正社員のキャリアは転職するときのアピール材料にもなります。
正社員勤務のデメリット
<家庭との両立が難しい場合がある>
正社員は必要に応じて残業を強いられるケースも少なくありません。職業によっては休日出勤が必要なことも。そうなると家族と過ごす時間が減ってしまいます。
また、子どもの体調不良など急なトラブルが発生した際、同僚や上司などから理解を得られないケースも。さらに、幼い子どもがいる家庭は、発熱や病気・夏休みなどで保育園を利用できない場合、別の預け先を探さないといけません。
<フルタイム勤務で育児への負担が増える可能性>
フルタイムは週5日、1日8時間勤務が一般的なので、帰宅後に子どもとの時間を確保できないことも多いでしょう。さらに、異動・転勤の可能性があるため、生活が安定しないことも懸念されます。
ライフステージや家庭環境に合わせた選び方
子どもが小学生になるまでは成長過程をそばで見守りながら生活したい、という場合は出勤時間の融通が利くパート勤務で、保育園に入園させても問題がなさそう、もしくは近くに住む両親に預けられる場合はフルタイムで働く、という選び方をしても良いかもしれません。
経済的な安定とワークライフバランスを両立させることを考える
融通の利くパートにしておくと時間的にも精神的にも余裕ができるでしょう。ただ、子育てが進むにつれて何かとお金がかかるのも事実です。そのため、子どもが小さいときは負担が大きくても、将来を見据えて安定した収入を得たいと思う場合は正社員を選ぶ、という判断方法もあります。
長期的なキャリア計画に基づいた判断
自分のキャリアを引き続き積み上げたいから正社員、という選び方法も良いでしょう。また、パートで復帰したとしても、家庭と仕事の両立に慣れた頃に正社員へシフトするという手もあります。
まずはパートから始めて徐々に働き方を変える
まずはパートなど働く時間の調整がしやすい業務形態を選ぶと、育児と仕事の両立が図りやすいでしょう。いきなり正社員で復帰するよりも、育児と仕事の両立に少しずつ慣れていけて安心です。
短時間正社員制度を活用する方法
正社員でも、条件を満たせば短時間勤務制度を利用できます。仕事の時間と家庭の時間をバランス良く確保できるので、精神的にも体力的にも負荷が少なく多くの方がこの制度を利用しています。
利用条件は、子どもが3歳未満(企業によっては小学校入学まで)であることなどです。育児・仕事の両立がしやすくなるうえ、給与が下がっても特例により将来の年金受給額は減りません。フルタイム勤務に戻るための準備ができるという点でも、多くのメリットがあります。