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栄養士の平均給与を徹底調査!あなたの給与はどのくらい?給与比較ガイド2024

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栄養士の平均給与を徹底調査!あなたの給与はどのくらい?給与比較ガイド2024

いま栄養士として働いている皆さん、自分の給与が全国平均と比べてどれくらいなのか気になったことはありませんか?この記事では、栄養士の平均給与について詳しく紹介します。例えば、都会で働く栄養士と地方で働く栄養士の給与差はどれくらいかご存じですか?また、経験年数によって給与はどのように変動するのでしょうか?地域別や企業別の収入差、さらに給与アップのための具体的な方法まで網羅しています。この記事を読んで、自分のキャリアを見直し、給与アップのヒントを見つけましょう。

栄養士の平均給与は?勤務地、企業規模、年齢によって様々

栄養士の給与は一律ではありません。勤務地や企業規模、年齢などさまざまな要因が絡み合って、その額は大きく変動します。そのため、栄養士の方たちは自分の給与が周りと比べてどうなのか判断するのが難しいでしょう。そこで今回は、栄養士の給与を「平均月額賃金」と「平均年収」の2つの面から詳しく解説していきます。

平均月額賃金の都道府県別ランキング

栄養士の月額賃金は地域によって大きな差があります。ここでは、求人サイトの求人調査をもとに、都道府県別に栄養士の平均月額賃金をランキング形式で紹介します。

都道府県別平均賃金.png

1位の千葉県はと最下位の岩手県では、"約6万778円"の差があり、勤務地は給与に大きな影響をもたらすことが分かります。
このことから、高給与を狙うなら千葉県や神奈川県、東京都などの都市部をおすすめしますが、生活費とのバランスを考えると北海道や福岡県といった地方都市も魅力的な選択肢となります。

東京23区と主要都市の平均月額賃金

栄養士の月額賃金について、東京23区と主要都市(大阪、名古屋、京都など)を対象にランキング形式で詳しく紹介します。地域によって生活費や需要が異なるため、給与にも大きな差があります。

市区町村平均月額賃金.png

京都市を除いて、東京23区と主要都市の平均月額賃金は"21万5,629円"でした。栄養士全体の平均月額賃金は"約19万1,896円"なので、都市部は比較的給与が高いといえます。しかし、都市部は生活費も高くなります。逆に、地方では生活費が低い代わりに給与も低めです。自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な勤務地を選びましょう。

栄養士の平均年収

月額賃金だけでなく、年収も重要な指標です。ここでは、企業規模別・世代別に栄養士の平均年収を解説します。

企業規模別の平均年収

企業の規模によって年収はどのくらい変わるのでしょうか?厚生労働省の2023年度賃金構造基本統計調査をもとに、大企業、中企業、小企業それぞれの平均年収を見てみましょう。

画像2.png

グラフを見てみると、小企業と中企業の差はあまり見られませんが、中小企業と大企業では大きく差があることが分かります。また、全体を通して、年収のピークは55~59歳となっており、小企業は503万8,550円、中企業は528万4,000円、大企業は654万6,600円です。ピークをむかえるまで、年収は増加傾向にあることから、栄養士は経験年数に比例して年収は増加すると言えるでしょう。

世代別の平均年収

上記では、栄養士は経験年数に比例して年収は増加することがわかりました。ここでは、さらに具体的な年収の金額を世代別にご紹介します。

画像3.png

このグラフを見ると、栄養士はほかの職種に比べて年収が低いと感じると思います。しかし、男女共同参画局によると、栄養士7万7,700人のうち女性は7万4,800人と95%以上を占めています。女性は男性に比べて、管理職数が少ないことや非正規雇用者数が多いことから、平均収入が低い傾向にあります。これらを踏まえると、栄養士の年収は決して低いとはいえないでしょう。ちなみに、栄養士全体の平均年収"約395万5,736円"です。

栄養士の給与アップを実現するには?

栄養士として働く中で、給与アップを目指すには具体的な対策が必要です。給与アップの最も効果的な方法の一つとして、資格の取得が挙げられます。新たな知識やスキルを身につけることで、自分の市場価値を高め、職場での評価を上げることができるでしょう。ここでは、資格取得とスキルアップを中心に、その効果や実践方法を詳しく解説します。

必ず取得したい資格一覧とその効果

1. 管理栄養士資格

管理栄養士資格は、栄養士の中でも特に高度な専門知識と技術を有する資格です。この資格を持つことで、栄養管理や食事指導のリーダーシップを発揮し、さまざまな分野で活躍することができます。管理栄養士は、病院、福祉施設、学校、企業の食堂などで、栄養管理の専門家として重要な役割を果たします。

効果:

就職先の選択肢が広がる…病院、福祉施設、学校、企業の健康管理部門、食品企業など、さまざまな分野で高い給与を提供する求人が増えます。特に、高収入を狙える職場への転職が容易になるため、結果的に給料アップに繋がります。

昇給の機会増加…管理栄養士資格を持っていることで、専門知識やスキルが評価され、定期的な昇給やボーナスの増額が期待できます。また、役職や責任のあるポジションに就くことで、さらに昇給のチャンスが広がります。

2. 栄養教諭資格

栄養教諭資格は、学校における食育の専門家として、児童・生徒の栄養管理や食育指導を行うための資格です。文部科学省が定める「学校栄養職員の資格に関する法律」に基づき、栄養教諭として認められるためには、特定の教育課程を修了し、教員免許状を取得する必要があります。

効果:

定期昇給とボーナス…公立学校で働く場合、公務員としての待遇が適用されるため、定期昇給やボーナスの支給が確実です。公務員の給与体系に従って、安定した昇給が見込めます。私立学校でも、教育機関の給与体系に基づき、安定した収入が期待できます。

職務手当と責任手当…栄養教諭は、通常の栄養士よりも多くの責任を持ち、食育や学校給食の管理など多岐にわたる業務を担当します。そのため、職務手当や責任手当が加算されることが多く、結果的に総収入が増えることがあります。

3. 栄養サポートチーム(NST)専門療法士

栄養サポートチーム(NST)専門療法士は、医療機関において栄養管理の専門知識を活かし、患者の栄養状態を改善するための治療やサポートを行う専門職です。NSTは、多職種からなるチームであり、医師、看護師、薬剤師、栄養士などが協力して、患者の栄養管理を総合的に行います。NST専門療法士は、このチームの中で中心的な役割を果たします。

効果:

職務手当や専門手当の加算…NST専門療法士として働くことで、職務手当や専門手当が加算されることがあります。これにより、基本給に加えて月額1~3万円程度の手当が支給されることがあります。これらの手当は総収入に大きく貢献します。

キャリアアップによる転職の機会…NST専門療法士の資格を持つことで、他の医療機関や企業への転職が容易になり、高給与のポジションに就くチャンスが増えます。特に、大規模な病院や専門クリニックでは、NST専門療法士のニーズが高く、高い給与が期待できます。

これらの資格を取得することで、栄養士としてのスキルが向上し、職場での評価も高まります。資格取得を目指す際には、自分のキャリアプランと照らし合わせて最適な資格を選び、継続的な学習を心がけましょう。

まとめ

栄養士の給与は勤務地、企業規模、年齢などの要因により大きく変動します。自分の給与が平均と比べてどれくらいなのかを知ることで、キャリアの見直しや給与アップのヒントを得ることができます。資格取得は給与アップの最も効果的な方法の一つです。管理栄養士資格、栄養教諭資格、NST専門療法士資格などを取得することで、給与アップに直結するだけでなく、就職先の選択肢を広げ、昇進の機会を増やす効果があります。

あなたのキャリアと給与アップのための具体的な行動計画を立て、この情報を活用して、より充実した職業生活を送りましょう。この記事が、あなたのキャリアアップの参考になれば幸いです。

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