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食育にお困りの家庭の方必見!家でもできる簡単な方法とは?

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食育にお困りの家庭の方必見!家でもできる簡単な方法とは?

少しずつ自我が芽生える2歳から3歳頃の幼児になると、好き嫌いが多くなったり遊び食べをし始めたりと食事のトラブルが増えてきます。栄養バランスのことを考えると「全部食べてほしい」と思うものの、無理に食べさせて逆に「嫌いな食べ物になってはいけない」と葛藤している方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は子育て世帯の方に向けて、食にまつわる悩みを考え、家庭でもできる簡単な食育方法について紹介します。

幼児を持つ家庭での食にまつわる悩み

「野菜だけ残す」「保育園では食べるのに家では食べない」など、子どもの食にまつわる悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 子どもが「嫌い」と主張するものを食べさせることは難しいものです。 まずは、幼児がいる家庭でよくある食にまつわる悩みについて見ていきましょう。

好き嫌いが多い

子どもは早い子で1歳頃から自我が芽生え、好き嫌いを主張し始めます。「この前は好きだったのに急に嫌いになる」といった変化があり、親が振り回されることもあるでしょう。親にとっては悩みの種かもしれませんが、子どもが好き嫌いを主張するのは自我が芽生えている証拠で、むしろ普通のことなのです。 また、子どもにとっての好き嫌いは「味が嫌い」というよりも見た目やニオイ、食感、環境、温度などが理由で「嫌い」と感じているケースもあります。そのため「嫌い」と拒否されても諦めず、雰囲気づくりや調理を工夫するなどしてさりげなく出すようにしましょう。その結果、「意外と食べてくれた」という成功につながることもあります。

 

遊び食べをする

子どもが食事に集中せず、食べ物で遊んでしまう「遊び食べ」に悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。これも成長や発達過程で起こることで、成長すれば徐々になくなると考えられます。 しかし、子どもが遊び食べ期に突入している方にとっては、食事がなかなか進まずイライラしてしまうこともあるでしょう。 遊び食べを改善するには、まずはおもちゃを片付けたりテレビを消したりして、落ち着いて食事ができる環境を整えましょう。子どもの集中力は10分ほどと言われています。食べないからとダラダラ食べさせるより、20分から30分ほどで切り上げるほうが集中しやすいでしょう。 また、子どもは大人の気を引きたくて遊び食べすることもあります。食事の際は子どもの横について「上手に噛めているね」と褒めたり「あともう少し」と励ましたりしながら手伝うのもおすすめです。

 

少食

子どもが少食で「栄養不足になるのでは」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。食べない理由は「単純にお腹がすいていない」だけのこともあります。ほかに、生活リズムが乱れていたり、間食やジュースでお腹がいっぱいになっていたりというケースも少なくありません。 生活リズムが整っており、機嫌良く過ごしているのであれば、まずは様子を見るようにしましょう。無理強いすると、食事の時間が嫌いになるリスクがあります。1回で多くの量を食べられない子どもの場合は、栄養バランスを1日単位で考えると良いでしょう。また、最初から少なめに盛り付けて「全部食べられた」という達成感を持たせる方法もおすすめです。

保育園・幼稚園での食育例

「保育園や幼稚園では食べるのに家では食べない」というお悩みを抱えているケースもあるでしょう。保育園や幼稚園では食育に取り組んでおり、子どもたちが食に興味を持つようなイベントを催している場合もあります。ここでは保育園や幼稚園で実際に行われている食育例を見ていきましょう。

バイキング形式で食に興味を

幼児期は体型の差が大きく、食べる量や食べる時間にも差が生まれます。また食環境の違いによって、給食で初めて見る食材に戸惑う子どもも少なくありません。 こうした状況を踏まえ、「食べ物それぞれに役割がある」「元気な体は正しい食べ方から作られる」ことを教える取り組みとして、バイキング形式の給食を導入している園があります。 ご飯やおかず、野菜・果物の役割の説明を聞きながら給食を受け取ることで、食に興味を持ちやすくなって残さず食べられるようになる仕組みです。

 

うどんづくりで「調理したものを食べる喜び」を

自分たちで調理することで「食べる喜び」を感じる方法もあります。たとえば、食育の一環として「うどんづくり」を実施しているある保育所では、粉を練ってうどん状に切るところまで子どもたちと行っています。これにより、調理する楽しさを学びつつ、食に興味を持ったり食べる楽しさを実感できたりします。 この保育所では、菜園で収穫した野菜を使って調理する取り組みも実施しています。このように、食材を育てるところから調理して食べるところまでを食育として導入するのもおすすめです。

 

食育で食事マナーについて考える

食育は、食べ物や調理に興味を持たせることだけが目的ではありません。食事中のマナーを身に付ける取り組みも食育のひとつです。ある保育園では子どもたちの食事中のマナーの悪さに気付き、改善への取り組みを始めました。 主な取り組みは、園の給食時間や家庭で声かけをすることです。年齢別に身に付けたいマナーを園と家庭で共有し、指導していきます。マナー週間を作り、積極的に声かけする時期があるのも特徴です。 園と家庭を通じて声かけすることで、子どもにもマナーが浸透しやすくなります。無理をさせず、段階を経て次のステップに行くことで自然とマナーを身に付けられる点も、この取り組みのメリットと言えるでしょう。

食家庭でできる食育

食育と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ちょっとしたことが食育につながることもあります。最後に、家庭でもできる食育について紹介します。

一緒に料理をしよう

一緒に料理することも立派な食育です。野菜を洗ったりちぎったりする作業を子どもに任せてみましょう。料理する楽しさや達成感を得られます。自分で調理することで、食べ残しや好き嫌いが軽減されるかもしれません。 ただし、包丁や火の使用には危険が伴います。子どもの年齢に合わせて任せる作業を決めましょう。

 

食にまつわる絵本を読もう

読み聞かせをするときに、食にまつわる絵本を読むことも食育につながります。どんな野菜があるのか、野菜を育てる大変さや農家の方の想いなどを理解しやすくなるでしょう。苦手な食材があっても絵本を通じて興味を持ち、少しずつ食べられるようになるケースもあります。

 

一緒に買い物に行こう

一緒に買い物に行くと、季節によって野菜や魚などの種類が変わることを学べます。実物を見ることで、どういった食材なのかを認識することもできるでしょう。また、加工の違いや消費期限についても学べます。買い物や調理によって、食の安全性も理解できるようになるでしょう。



無理強いせず楽しく学ぼう

子どもの好き嫌いや食べ方で悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。成長過程の子どもなら仕方のないことではありますが、親としては心配になるものです。だからと言って無理強いしたり強く指導したりすると、かえって食事が嫌いになるケースもあります。子どもの食育で悩んだら、まずはできるだけ楽しく食事に集中できる環境を整えましょう。次に、保育園や幼稚園で行われている食育事例を参考にしながら、簡単にできるところから始めてみるのもおすすめです。

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