
そろそろ仕事復帰をしたいと考える方が悩むのが、保育園選び。職場近くの保育園にするか、それとも自宅の近所にするか迷っている方は多いのではないでしょうか。今回は、職場近くの保育園を選ぶメリットを解説します。また、子どもの保育園選びで後悔しないためにチェックすべきポイントや、困ったときの相談先も紹介します。ぜひ保育園選びの参考にしてください。
緊急時にすぐ駆けつけられる安心感
幼い子どもは体調不良になりやすく、保育園に通い始めるとさまざまな感染症にかかる可能性があります。朝は体調が良くて登園できても、途中で親が呼び出されることも珍しくありません。このように、子どもの体調が急に悪くなった際に、職場と保育園の距離が近ければすぐに迎えに行けるでしょう。
また、地震などの災害発生時にすぐ保育園に行ける点もメリットです。災害時には交通機関が動かず、帰宅難民になるリスクも。職場から保育園まで歩いて行ける距離であれば、すぐに駆けつけて安否確認ができるでしょう。
職場環境に合わせた柔軟な対応が可能
仕事によっては、当日急に残業が決まることも。そんなときに職場と保育園の距離が近ければ、預かり時間のギリギリまで仕事ができます。保育園によっては延長保育が利用できますが、職場から距離があると時間までにお迎えができないケースもあるでしょう。残業の可能性がある方は、職場近くで保育園を探すと働きやすくなります。さらに、出勤時間が早い方にとっても、職場近くの保育園なら出勤時間ギリギリまで子どもと一緒にいられるので、安心感があるでしょう。
また、自宅近くの保育園に通っていると、引っ越した際に転園をしなくてはいけないケースがあります。一方、職場の近くの保育園であれば引っ越しが必要になった場合も、同じ所に通い続けることが可能です。
通勤中も子どもと時間を共有できる
仕事復帰をすると、朝は保育園の準備や身支度があり、夕方は晩御飯の準備や家事などでバタバタしてしまいがちです。「平日は子どもとの時間を十分に取れない……」と悩むこともあるでしょう。そんな状況でも、職場近くの保育園を選べば、通勤時間が親子のコミュニケーションの場になります。子どもとの時間を増やせる点は、大きなメリットです。
また、電車やバスが好きな子にとっては、通勤時間が楽しみなることも。保育園に慣れない間は行き渋る子も少なくありませんが、電車に乗るという楽しみがあれば、登園がスムーズになるでしょう。
転職や異動のリスク
子どもが保育園に通っている期間中、親の職場がずっと同じとは限りません。転職や異動によって、職場と保育園の距離が遠くなる可能性も念頭に置いておきましょう。
職場と保育園が遠くなる場合、転園するのも手段の一つです。その際は、自宅や新しい職場の近くの保育園を探し直すことになります。しかし、転職や異動のタイミングに合わせて、新しい保育園に入園できるとは限りません。しばらくの間は保育園と職場の距離が遠くなってしまうケースもあるので、注意が必要です。
テレワークとの相性を確認する
保育園を選ぶ際は、テレワークとの相性も必ず確認しましょう。というのも、テレワークで仕事をする場合も、子どもを預けるためだけに職場近くまで行く必要があるからです。また、仕事が終わったら子どもを保育園に迎えに行かなくてはいけないため、自宅と保育園の往復が増えてしまいます。
テレワークの日は保育園に預けずに自宅で子どもの世話をするというのも方法の一つですが、子どもの世話との両立は不可能に近いでしょう。幼い子どもは一人で遊ぶのが難しく、「一緒に遊ぼう」と話しかけられることもあるからです。育児をしながらでは仕事に集中できなくなってしまいます。また、クライアントとの電話やビデオ会議に子どもの声が入り、仕事に支障が生じるリスクも無視できません。
そのため、テレワークがメインの方は、自宅近くの保育園がライフスタイルに合っていると言えるでしょう。
ベビーシッターや一時預かりサービスの活用
自治体によっては、ベビーシッターサービスや一時預かりを格安で利用できる場合があります。「保育園をじっくり決めたいけれど、子どもと一緒だとなかなか時間を確保できない」という方は、このようなサービスを検討してみてください。
「週に数時間だけ働きたいけれど、短時間預かってくれる保育園がない」という場合も、こうしたサービスは便利です。預けたい時間に合わせて1時間単位などで利用できるため、仕事と育児の両立ができるでしょう。
専門家に相談できるサービス
保育園選びで迷ったら、まずは住んでいる自治体の窓口を訪ねてみましょう。自治体によって保育園を利用するうえでの制度や条件などが異なるため、まずは相談することをおすすめします。
たとえば、横浜市には各区の子ども家庭支援課に「保育・教育コンシェルジュ」(※1)が設置されています。「どんな保育サービスがあるのか」「ライフスタイルに合う預け先はどこか」「保育園に入園できなった場合はどうすべきか」など、困り事がある際の相談が可能です。
地域の子育て支援センターの活用
地域の子育て支援センターに通うと、保育園選びの悩み解消につながるかもしれません。子育て支援センターとは、乳幼児がいる家庭が利用できる施設で、各市町村に配置されています。同年代の子どもがいる家庭が利用する施設なので、同じように保育園を探している方に出会う可能性もあります。保育園探しに関する情報を共有できたり、悩みを相談できたりするでしょう。