1. HOME
  2. 食の仕事の基礎知識
  3. 野菜ジュースって結局どれがいい?栄養士が選ぶおすすめランキング

野菜ジュースって結局どれがいい?栄養士が選ぶおすすめランキング

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
野菜ジュースって結局どれがいい?栄養士が選ぶおすすめランキング

育児や家事に追われる日々。 気づけば自分の食事は適当になっていたり、子どもに「野菜、ちゃんと摂れてるかな?」と不安になったり…。
そんなとき、ふと手に取るのが「野菜ジュース」という方は多いのではないでしょうか?

手軽に飲めて、なんとなく健康によさそう。でも、栄養士としての視点で見ると、「本当にこれで野菜不足は補えるの?」「どれを選べばいいの?」といった疑問が湧いてくるもの。

この記事では、管理栄養士の専門的な視点から、市販の野菜ジュースの選び方と、おすすめ商品を“タイプ別”にランキング形式でご紹介します。

市販の野菜ジュースって実際どう?メリットと注意点を整理

◎野菜ジュースの3つのメリット

1.時短&手軽に栄養補給できる

調理の手間なしでそのまま飲めるため、忙しい朝や外出先でも野菜補充が可能です。

2.食物繊維やカリウムをプラス

野菜ジュースには不足しがちなカリウムや水溶性食物繊維が含まれる商品があり、むくみ解消便通改善に役立ちます。

3.β‑カロテンやリコピンなどの栄養素は吸収率◎

加工で吸収しやすくなる栄養素もあり、抗酸化作用の高いβ‑カロテンやリコピンは効果的に摂取できます。

△気をつけたい成分

1.糖分の摂りすぎに注意

果物や甘み野菜を使ったジュースは、1本あたり70kcal以上となることもあり、複数本飲むとおにぎり1個分の糖分に相当します。

2.ビタミンCや食物繊維は減少している場合が多い

製造過程で加熱・ろ過が行われるため、生野菜と比べて栄養素の多くが減少します。

3.塩分・添加物にも要チェック

香料・保存料などが含まれる場合や、塩や甘みを足している商品もあるため、パッケージの成分表示の確認が大切です。

栄養士としての結論:「置き換え」より「補助」が正解

野菜ジュースだけで“1日分の野菜”を満たそうとするのは難しく、生の野菜に含まれる栄養素は補えない部分もあることがわかっています。
そのため、栄養士としては「置き換え」ではなく、「不足しがちな栄養を補うサポート」として活用することをおすすめします。毎日の食事をベースに、野菜ジュースを“ちょい足し”するイメージが◎です。

栄養士が選ぶ!市販の野菜ジュースおすすめランキングTOP8

忙しい毎日でも手軽に栄養補給できる市販の野菜ジュース。ここでは、管理栄養士の視点から「」「栄養バランス」「続けやすさ」などを総合的に評価し、ランキング形式でご紹介いたします。

第1位:伊藤園「1日分の野菜」

迷ったらこれ!定番の栄養バランス系

野菜350g分を使用し、砂糖・食塩・香料無添加。クセが少なく飲みやすい味わいで、毎日の習慣にしやすいバランスの取れた1本です。

・価格目安:約100〜130円(200ml)
・カロリー:66kcal(200ml)
・主な栄養素:β-カロテン、カリウム、ビタミンE

第2位:カゴメ「野菜生活100 オリジナル」

朝にぴったり、果実で親しみやすい野菜ジュース

フルーツの自然な甘みで飲みやすく、ビタミンA・Cなども摂れる万能タイプ。コンビニで手に入りやすく、朝の1本にぴったりです。

・価格目安:約100〜140円(200ml)
・カロリー:71kcal(200ml)
・主な栄養素:ビタミンA、ビタミンC、食物繊維

第3位:伊藤園「栄養強化型 1日分の野菜」

手軽にもう一歩!栄養バランス強化型

通常の「1日分の野菜」に加え、ビタミンやミネラルを強化。手軽に栄養バランスを高めたい方にぴったりです。

・価格目安:約120〜150円(200ml)
・カロリー:66kcal(200ml)
・主な栄養素:ビタミンC、カルシウム、鉄、カリウム

第4位:カゴメ「野菜一日これ一本」

トマト派におすすめ!濃さが魅力の1本

トマトの風味がしっかり感じられる濃厚タイプ。無添加で料理にも使いやすく、トマトの栄養をしっかり摂りたい方に最適。

・価格目安:約100〜130円(200ml)
・カロリー:61kcal(200ml)
・主な栄養素:リコピン、カリウム、β-カロテン

第5位:デルモンテ「食塩無添加野菜ジュース」

体にやさしい、コスパ優秀な健康系

トマトベースで後味さっぱり。GABA配合でリラックス効果も期待され、血圧対策にも◎。

・価格目安:約110〜130円(900g換算でコスパ◎)
・カロリー:39kcal(200ml)
・主な栄養素:GABA、リコピン、カリウム

第6位:カゴメ「野菜生活100 Smoothie グリーンスムージーMix」

忙しい日の軽食代わりにも◎

とろみのある飲みごたえと、フルーツのやさしい甘みが特徴。1本で腹持ちもよく、忙しい日や間食代わりにも便利です。

・価格目安:約160〜200円(330ml)
・カロリー:135kcal(330ml)
・主な栄養素:食物繊維、ビタミンC、カリウム

第7位:小岩井「無添加野菜 31種の野菜100%」

低カロリーで毎日にちょうどいい

31種類の野菜を使用し、無添加で自然な味わい。低カロリーなので、毎日の健康習慣にも取り入れやすい1本です。

・価格目安:約130〜160円(190g)
・カロリー:32kcal(190g)
・主な栄養素:β-カロテン、カリウム、食物繊維

第8位:カゴメ「野菜生活100 マンゴーサラダ」

スイーツ感覚で野菜チャージ

甘くてフルーティーな味わいが特徴で、野菜ジュースが苦手な方にもおすすめ。おやつ感覚でビタミン補給ができます。

・価格目安:約110〜140円(200ml)
・カロリー:89kcal(200ml)
・主な栄養素:ビタミンC、β-カロテン

どう選ぶ?栄養士おすすめ!野菜ジュース選び3つのポイント

①成分表示をしっかりチェック

野菜ジュースを選ぶときは、まず「栄養成分表示」を確認しましょう。特に注目したいのは糖質」「食塩相当量」「食物繊維量」。糖分や塩分が思いのほか多く含まれている商品もあるため、ヘルシーに見えても実は摂りすぎの原因になることもあります。また、食物繊維やビタミン類など、摂りたい栄養素が含まれているかも見逃せません。

②「野菜〇g分」は目安にすぎない

「1本で野菜〇g分」と書かれている商品は多いですが、これは“使用された野菜の量”であり、すべての栄養素がそのまま含まれているとは限りません。加工の過程でビタミンCや食物繊維などが減少することもあります。「野菜〇g分」という表示は目安程度に捉え、実際にどんな栄養素が残っているかを確認することが大切です。

③継続できる味&容器を選ぶ

どれだけ栄養価が高くても、味が好みでなければ続けるのは難しいもの。毎日飲み続けるためには、自分や家族が「おいしい」と感じるものを選ぶのがいちばんです。また、飲みきりサイズや持ち運びしやすいパッケージであることも、続けやすさのポイント。ライフスタイルに合った“飲みやすさ”も意識してみましょう。

どう選ぶ?栄養士おすすめ!野菜ジュース選び3つのポイント

自分に合った“1本”から、野菜ジュース生活を始めよう。
野菜ジュースは、毎日の暮らしに手軽に栄養をプラスできる便利なアイテムです。ただし、選び方を間違えると、思ったほどの効果が得られなかったり、糖分や塩分の摂りすぎになることも。大切なのは、「何のために飲むのか」「自分にとって続けやすいか」を見極めることです。

今回ご紹介したランキングや選び方のポイントを参考に、まずは自分の生活に合った1本を見つけてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP